まもろう! ミズアオイ

・ミズアオイは、水路や水田に生育する一年草。
・9〜10月に、紫色のとってもきれいな花を咲かせます。


・ここではミズアオイの種子のとり方から、発芽したあと植えかえるまでの方法と注意点について紹介します。

 1.種のとりかたについて
 2.冬季の保存について
 3.種まきと植えかえについて

野外に植えるうえでの注意点







ミズアオイってどんな植物?
 ミズアオイはすこし昔の水田や水路ではたくさんみられました。農家の人にとってミズアオイは雑草でした。いくらひきぬいても、勢いよくのびるやっかいな植物だったようです。
 でもいまでは、ミズアオイは希少な植物となっています。
 たくさん生育していたとされる河北潟でも、わずかな場所でしかみることができません。

どうして減ってしまったの?
 それはミズアオイが生育するような環境がなくなってしまったからです。ミズアオイがよく育つ田んぼや水路は、最近50年くらいのあいだに変わってしまいました。除草剤や農薬がさかんにつかわれるようになったこと、土堀であった水路がコンクリートでかためられたこと、水路が道路に変わったり、フタをされて地下を流れることになったこと、農地の代わりに住宅や店が増えたこと、そうして多くの生きものは生息できなくなりました。

田んぼにはどんな生きものがいたの?
 除草剤や農薬が使われていないたんぼでは、いまでも数多くの生きものがいます。
 タイコウチやコオイムシ、ミズカマキリ、ゲンゴロウやガムシの仲間、トンボの幼生といった水生昆虫、カイエビやカブトエビなど小さなエビの仲間、タニシやカワニナ、モノアラガイなど貝の仲間、などまだまだほかにたくさんの生きものいます。
 植物ではアカウキクサ、ミズオオバコ、スブタ、フトイ、カンガレイ、オモダカなどがみられます。ミズアオイによく似たコナギという植物はいまでもわりとみることができます。

 生きものがたくさんみられる農地は、みんなの身近な場所にありますか?



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